f
イエスの埋葬
1.イエスが亡くなった後、一人の兵卒がイエスは本当に死んだのかと疑念を抱き、そのわき腹を槍で刺します。 これらの出来事は聖書預言が成就するために起きました。(詩篇 34:20, ゼカリヤ 12:10)
2.それから、地位を失うことを恐れてひそかにイエスの弟子となっていた議員アリマタヤのヨセフはピラトにイエスの遺体を頂きたいと願い出ます。
3.ピラトがそれを許可すると、ヨセフとパリサイ人のニコデモが、亜麻布に香料を入れて、遺体を巻きます。
4.そして、処刑場の近くにあった園の新しい墓にイエスを納めてから、入口に大きな石を転がして、彼らは帰ります。
5.ガリラヤからイエスといっしょに出て来た女たちは、ヨセフについて行って、墓と、イエスのからだの納められる様子を見届けた。
6.その翌日、宗教指導者達はイエスが生前に「三日後によみがえる」と語っていたことが気になり、弟子達が遺体を盗まないように墓に番人を置きます。
(マタイ 27:57-66 マルコ 15:42-47 ルカ 23:50-56 ヨハネ 19:31-42)
http://godarea.net/
アリマタヤとはヨセフが住んでいた町の名前で、エルサレムのすぐ北にありました。ヨセフは善良な国会議員で、立派な正しい人であった、神の国を待ち望んでいました。 当時のユダヤはユダヤ教が国の政治も裁判も行っていたので、ユダヤ教のトップ大祭司を議長とする70人で構成されるユダヤの国会、 サンへドリンは最高裁判所の働きも担っていました。彼がイエスの弟子ではあった、ユダヤ人を恐れてそのことを隠していた。(ヨハネの福音書19:38) 主イエスは、ユダの裏切りによって捕えられた後、最初に大祭司カヤパのところに連れて行かれた、国会裁判が夜中にも関わらずイエスの死刑が決まっていた。
ヨセフは裕福であり、エルサレムに家族のための新しい墓を用意していた。議会の議決や行動には賛成していませんでした。 主イエスの十字架によって処刑されることを聞いたヨセフは、どれほど驚き、また悲しんだことでしょう。 彼は、自分の隠す立場を止めることを心に決めて、直接、ローマ総督ピラトの所へ行って、イエスのからだの下げ渡しを願った。 彼は、自分がイエスの処刑を止めることができなかったことを深く後悔し、主イエスのために何かをしたくて、大きな危険を冒してまでも、主イエスの埋葬を行いました。 神様が彼の心に働いて、このような決断へと導かれたのです。彼の決断と行動によって、旧約聖書に預言者イザヤを通して言われたメシヤ預言が成就した。 「彼の墓は悪者どもとともに設けられ、彼は富む者とともに葬られた。」(イザヤ書53:9) 確かに、イエスはふたりの強盗とともに十字架につけられました。 しかも、普通、十字架で処刑された犯罪人の遺体は墓に埋葬されることはなく、エルサレムの南側にあったヒンノムの谷の中に投げ捨てられていたからです。 もし、彼が墓を提供することがなければ、公に、イエスが埋葬されたことを証しすることはできませんでした。 これはイエスの復活の事実を明確にするためにとても重要なことでした。
ユダヤの律法によれば、十字架にかけられて呪われた者によってその地が汚れることがないように、 「安息日」の前までに死人を十字架から引き降ろさなければなりませんでした。 ヨセフはピラトのは許可をもらえて、イエスのからだを取り降ろした。ニコデモがやって来ました。 ニコデモはファリサイ派に属する高位の聖職者、非常に優れた人物、国会議員であったが、 イエスに敬意を払っており、夜ひそかにイエスを訪れ、問答をする。(ヨハネ3:1-21) ユダヤ人指導者たちがイエスを非難する場では「我々の律法では、罪の証が無ければ裁かないではないか」と、彼を弁護している。(ヨハネ7:51)
ニコデモはユダヤ人の習慣に従って遺体に塗る没薬とアロエを混ぜ合わせたものをおよそ30キログラムばかり持って来ていました。 主イエスが息を引き取ったのは午後3時です。ユダヤのカレンダーでは金曜日の日没の時間午後6時には、金曜日が終わり土曜日になります。 土曜日は聖なる安息日で、どんな仕事もすることが禁止され、日没が迫っていたので、二人は大急ぎで、 イエスの体に没薬とアロエと香料といっしょに亜麻布で巻いて、イエスが十字架につけられた場所に園があって、そこには、ヨセフが用意していた、 まだだれも葬られたことのない新しい墓の中に納めました。
大胆に証人になる
イエスが受難の前に、リマタヤのヨセフ、ニコデモ…ユダヤ人の指導者で、イエスの「隠れた弟子」でした。その理由はユダヤ人を恐れていたからです。 今や白昼堂々と現われて、イエスのからだの下げ渡しを願い出で、十字架から降ろす、丁重にイエスの埋葬の準備し、墓の中にそれを納めたのです。 その彼らが、十字架上の贖い主イエスを見上げ、主イエスの埋葬することで、自分がイエスの弟子であることを大胆に証している行為でした。 「 わたしが地上から上げられるなら、わたしはすべての人を自分のところに引き寄せます。」ヨハネの福音書 12:32
しかし、イエスの埋葬の場にいたのは二人だけではありません。ガリラヤからいっしょについて来ていた女性たちが二人のあとをついて行き、 イエスの遺体が墓に納められる様子をじっと見ていました。この日は準備の日で、もう安息日が始まろうとしていた。 ヨセフとニコデモは時間がなかったので、大急ぎでイエスの埋葬を行いました。 女性たちは見て、少し悲しい思いをしたことと思います、自分たちがエルサレムの土地が持っていない、手伝うこともできません、戻って来て、香料と香油を用意した。 安息日が終わり日曜日になったら、せめて、イエスの遺体に塗ってあげようと考えていました。
イエスの埋葬を見ていた女性は4つの福音書は全部記しています。 • それはマグダラのマリヤ、クロパの妻マリヤ、イエスの母マリヤとその妹サロメの4人女性です。 • ちなみに、イエスがエルサレムに来たとき必ず訪れたベタニヤの村の「マルタとマリヤ」の姿はこには見られません。 なぜなら、すでにマリヤはイエスの埋葬のため香油を塗っていたからです。