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アドベントの連祷

アドベントは、キリストによって示された神の愛の贈り物をもう一度迎え入れる備えをする時です。連祷をする時は、アドベント・リースを使って、それに4本の紫のローソク(あるいは紫が3本とピンクが1本)を立て、白いキリストのローソクを中央に置きます。小グループで礼拝で行う連祷では、リースやローソクを用いなくてもよいでしょう。
アドベント第1主日
朗読者1: 神は救いの計画を知らせるために天使を使われました。天使という言葉は使者を意味しています。神はイエスの来臨の道を備えるために、天使を使者としてザカリアとマリア、ヨセフに遣わされました。天使は羊飼いたちにもイエスの誕生を知らせました。
朗読者2: 詩篇103編19-21節の言葉を聴きましょう。
主は天に御座を固く据え
主権をもってすべてを統治される。
御使いたちよ、主をたたえよ
主の語られる声を聞き
御言葉を成し遂げるものよ
力ある勇士たちよ。
主の万軍よ、主をたたえよ
御もとに仕え、御旨を果たすものよ。
朗読者1: 私たちは、クリスマスの物語によって非常に重要な神様の使者を思い起こすためにこのローソクを灯します。
朗読者2: 共に祈りましょう。主よ、私たちは天使と同じように、あなたを讃えます。あなたが御子の来臨のために備えられた道を讃えます。あなたの救いのご計画を讃えます。私たちへのあなたの尽きることのない愛を讃えます。もうすぐ来るクリスマスの備えをしつつ、あなたを讃えます。来てください、イエス様、アーメン。
讃美歌: 讃美歌113番「み空をはせゆく」 讃美歌21 76番「今こそ歌いて」 聖歌114番「あまつみ使いよ」
アドベント第2主日
朗読者1: 神から遣わされた天使は「ザカリアという祭司」に子供、洗礼者ヨハネが生まれるというお告げを伝えました。天使はヨハネが「準備のできた民を主のために用意する」ことになると言いました。天使は更に、ヨハネは「主に先立って行き」、罪から離れるよう説く、その道筋をまっすぐにせよ。谷はすべて埋められ、山と丘はみな低くされる。曲がった道はまっすぐに、人々の心を救世主である王の来臨に備え続けさせました。
朗読者2: ルカ福音書1章11-15節の言葉を聴きましょう。 すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。 ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。
朗読者1: 私たちは、ザカリアへの天のお告げを思い出すためにこの二本目のローソクを灯します。
朗読者2: 共に祈りましょう。聖なる神様、天使によって予告された方の誕生を預言した預言者の宣言を私たちの耳に蘇らせてください。私たちの主が歴史の中に、そして私たちの生活の中に、そして将来にわたって来臨されることを祝うことに備えるため、真実を私たちに心から深く理解させて下さい。ヨハネの洗礼を受けた人々と同じように、私たちは悔い改めます。私たちを哀れんでください、主よ、来てください、主イエス様。アーメン。
讃美歌: 讃美歌94番、讃美歌21 231番「久しく待ちにし」

アドベント第3主日
朗読者1: 神に遣わされた天使は、マリアという名の若い女性に、神の神子、イエスの誕生のお告げを伝えました。エリザベトのように、マリアは母になる、しかもイエスの母なるのです。しかし聖書はマリアは「処女」であったと私たちに語っています。マリアは天使に、どうしてそのようなことがありえましょうか、と訊ねました。その時の天使の答えは、時代を超えて響き渡ります。「神にできないことは何一つない(ルカ1:37)」
朗読者2: ルカ福音書1章26-33節の言葉を聴きましょう。 六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。 ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。 天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」 マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。 すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。 あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。 その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。 彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」 …マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。
朗読者1: 私たちは、マリアへの天使のお告げを思い出すためにこの三本目のローソクを灯します。
朗読者2: 共に祈りましょう。天にまします神様、私たちはしばさば、私たちの生活に、私たちの教会に、そして世界に業をなされるあなたのお力を過小評価します。このアドベントの季節に、わたしたちは、あなたには「できないことは何一つない」という天使の言葉を信じるために私たちの心と思いを聞く勇気を求めて祈ります。あなたの聖霊の業を妨げる疑念を取り払うようお助け下さい。アリアのように、私たちもあなたの強さと力を信頼することを望みます。来てください、神様の御子よ。アーメン。
讃美歌: 讃美歌Ⅱ216番「み使い歌って」 聖歌129番「み使いのたたえ歌う」

アドベント第4主日
朗読者1: 神に遣わされた天使はダビデの子孫である、ヨセフという名の男の夢に現れ、私たちの救い主となられるイエスの来臨についてお告げを伝えました。ヨセフはやがて来る私たちの王に備えるための重要な役割を果たしました。イエスに対するヨセフの親としての関わり通して、神はダビデとの契約を守られました。しかし私たちが知っているように、ヨセフはイエスが生まれることに大きな悩みを持っていました。それでも、ヨセフは神に従ったのです。
朗読者2: ルカ福音書1章18-21、24節の言葉を聴きましょう。 そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」 民衆はザカリアを待っていた。そして、彼が聖所で手間取るのを、不思議に思っていた。 …その後、妻エリサベトは身ごもって、五か月の間身を隠していた。そして、こう言った。
朗読者1: 私たちは、ヨセフへの天使のお告げを思い出すためにこの四本目のローソクを灯します。
朗読者2: 共に祈りましょう。私たちの救い主である神様、私たちは赦された者としてあなたを愛します。解放された者としてあなたに感謝します。和解を受けた者としてあなたを讃えます。このアドベントの季節に、私たちは、罪から私たちを解放して下さった方、あなたの御子イエスに仕えるために、私たしの献身を新たにしたいと願います。天使によって伝えられたあなたのお告げに従って、マリアを妻に迎えたヨセフのように、私たちもあなたに従い、御心を行うとを願います。来てください、私たちの救い主イエス様。アーメン。
讃美歌: 讃美歌231番「みかみのすべます」 讃美歌21 235番、聖歌620番「久しく待ちにし」

クリスマス・イブ/クリスマスの日
朗読者1: 私たちはこのアドベントの季節を、天使が神を崇め讃えるのを聞きながら始めました。(朗読者2が第一のローソクを再び灯す)私たちはこのアドベントの季節を天使が今も変わらず神を崇め、讃えているのを認めつつ終わります。神はイエスの来臨に備えさせるため、ザカリアに(朗読者2が第二のローソクを再び灯す)、マリアに(朗読者2が第三のローソクを再び灯す)、ヨセフ(朗読者2が第四のローソクを再び灯す)天使を遣わされました。悔い改め、信仰、服従を通して、私たちの心と思いはクリスマスを迎える備えが出来ました。今、私たちは「ベツヘレムで野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた羊飼いたち」のもとへ神によって遣わされた天使を見出します。天使は最大の福音を告げます。救いの福音です:救い主が生まれたのです。まつりごとについての福音です:待ち望まれた方が来られ、神が肉体を持った来られたのです。。
朗読者2: ルカ福音書2章8-14節の言葉を聴きましょう。(聖書を朗読し、そのあとキリストのローソクを灯す) その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、/地には平和、御心に適う人にあれ。」
朗読者1: 天使によって羊飼いたちにしらされた福音を思いだしながら、福音のローソクを灯します。
朗読者2: 共に祈りましょう。神様、喜びと感謝をもって、私たちは天使に加わった天の大軍と共にあなたを崇め、讃えます。天使のお告げを聞いた羊飼いたちとともに、私たちは天使によってもたらされた福音を信じます。私たちの主、神と救い主が来られました。「いと高きところには栄光、神にあれ」アーメン。
讃美歌: 讃美歌106番、讃美歌21「あら野のはてに」 聖歌620番「君なるイエスは今あれましぬ」

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