神様の領域聖歌 171番 Christ the Lord Is Risen Today

聖歌171番 つみとがをゆるされ

作詞;チャールズ・ウェスレイ1707-1788
音楽;Lyra Davidica(1708)より
曲名;イースター賛美歌

「ここにはおられません。前から言っておられたように、よみがえられたからです。来て、納めてあった場所を見てごらんなさい。」 マタイ28:6

イギリスはロンドンの、最初のウェスレー派の教会は、荒れ果てた鋳鉄工場であった。やがて、そこは、鋳造工場集会所として知られるようになった。この賛美歌は、この集会所において、1739年、最初の集会をした際に、チャールズ・ウェスレーによって作られた。それは、チャールズが、アダルスゲートで劇的な回心を体験した翌年のことです。その賛美歌は、鋳造工場全集(Foundry's Collection)の中に収められ出版された。そこには、「彼らが、いつも鋳造工場集会所で歌ったメロディーつき賛美歌」が含まれていた。その本には、ざっと、50曲ほどの賛美歌が詩篇歌を補うものとして収められている。この賛美歌は、元来、「イースターのための賛美歌」と題されており、11の四行詩からなっていた。

この賛美歌の人気の理由のひとつは、長い間、歌詞につけられて歌われてきた、そのすぐれたメロディーにある。この曲の作曲者が誰であるかは、未だに分からない。この曲は、1708年に、ロンドンで出版されたLyra Davidica賛美歌集の中に、作者不詳のまま登場したのが最初です。詩の末尾に登場する、喜びに満ちたハレルヤは、ウェスレーの書いたものではなく、ある編集者が、詩をメロディーに合わせるために付け加えたものです。“ハレルヤ”あるいは“アレルヤ”は、古代ヘブライの礼拝に由来する言葉で、初代キリスト教会においても、賛美の共通の表現であった。ジェロームは、聖書をラテン語に翻訳した、初代教会の重要な指導者で、紀元420年に亡くなったが、彼の時代、礼拝する家の天井は、信者が、神を賛美して歌う“ハレルヤ”の声が響いて揺れ動いたと書いている。

チャールズ・ウェスレーは、また、聖歌118,123,171,175,176,177,188,221,239,245、317,359,421,558,561,603,620,627番の作詞者でもある(翻訳者注)。

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